ヴォトキンスク (Votkinsk)
ウドムルト共和国の首都イジェフスクの北東50キロメートルに位置する. カマ川の支流ヴォトカ川が流れることからヴォトキンスクという. ヴォトカ川はダムでせき止められており、その人工湖に沿ってヴォトキンスクの街が伸びている. 30キロメートル離れた場所にはヴォトキンスク水力発電所がある.
人口は2010年国勢調査で99,022人、2002年国勢調査で99,441人、1989年ソ連国勢調査で103,509人.
18世紀後半にはウラル地方の各地で鉱山や工場の開発が進んだ. ヴォトキンスクの集落が開かれたのは1759年で、冶金工場・鉄工所が開業した年を開基の年としている. 現在も金属工業が町の主産業となっている. 最初はカザン県に属したが、1796年から1917年まではヴャトカ県のサラプル郡に属した. 1935年に市の地位を与えられた.
ヴォトキンスクはロシアの偉大な作曲家ピョートル・チャイコフスキーの生誕地として知られる. チャイコフスキーの父親は鉱山技師で、チャイコフスキーは10歳でサンクトペテルブルクの法律学校に送られるまで、幼少期を森や川に囲まれたヴォトキンスクで過ごした.